PC−9821Nb電池パック再生
上写真の電池パック、見かけは綺麗なのですが全くダメ。
充電は出来ないし、端子電圧見たら全て「ゼロ」。 (;_;)
てなわけで、電池パックの再生にチャレンジです。
●先ずは分解
左の2本は腐りかけていましたが液漏れは無く、配線や基板は無事でした。
電池パックは、変換ベイ前面開口に利用(前記事リンク)した「超音波カッター(メーカーリンク)」で分解。
プラ板カッターに比べて「らくちん」でした。 (^_^)
(今までは、オルファ PカッターS型 204B(メーカーリンク)を使ってました)
●電池の入手
本体スペックが10.8V/2.5Ahなので、
・18650リチウム電池電圧は、3.6V × 3直列
・電池容量は、1.25A × 2パラ
低容量1.25AHの電池は市場に無いので割安で信頼出来るメーカーの電池を探します。
18650リチウム電池は玉石混合(石の方が多い)なので、探すときの注意です。
購入予定の店舗で取り扱っている「18650」を全て調べます。
単電池で4Ah以上の18650を一品でも扱っている場合は、偽物販売点です。(私の個人的判断です。意見には個人差が有ります)
偽物を扱う店で購入するのはリスクが有るので、他の店で購入しましょう。
上の手段で多少は石をつかむリスクは減りますが、絶対では有りません。
信頼出来る店で玉を選ぶのが吉です。
18650はメーカーにより長さや太さが違うので、購入時には寸法にもご注意!!(私の購入した電池、微妙に太くてケースに入れるのに苦労しました)
(市販品:世界最高水準のパナソニックでも3.5Ah迄。新興メーカーで4Ah以上は偽物と判断しています)
●組電池を作ります
リチウム電池はハンダ付けしてはダメです。
スポット溶接する事をお薦めします。
私は以前作成したスポット溶接機の使用電圧を19Vに下げて使いました。
注意
・リチウム電池は空にしてから組電池を作成出来ないので、充電された物を使います。
スパークに注意!!
・溶接時は、保護メガネをしましょう。
溶接機上に乗っているのが私の利用している保護メガネ(ゴーグル)です。
・使い古した電池をバラす前に、写真撮影や実体配線図を書いておきましょう。
画像左が実体配線図です。
●組み上がった電池をテスト
+[□■□■] 赤がドット抜け (多分+[□■■■]だと)
できあがってみたら、少し残念な結果に・・・・
パソコンの電池マークが・・(;_;)
とりあえず、電池でパソコンは起動するのですが「液晶表示がドット抜け」しているのが不安です。
抜けているだけなら良いのですが、充電がどうなるか???
使用経過は後日・・・
●2018/07/28 追記
あともう少しで、電池残量が・・・電池警告が出たら充電テストをします。
ただ、電池残量表示のドット抜けが有るので、現状が +[□□■■]なのか、+[□□□■]なのか判別出来ません。
2.5Ah=>4.5Ahになったので時間がかかりますhi
●リチウム電池を充電状態で作業した理由についてお問い合わせがありました。
少し長くなりましたので、解答は本文に記載させて頂きます。
○電池のダメージ防止
リチウムイオン電池の放電終止電圧は2.5V程度でそれ以下にすると電池がダメージを負います。
電池電圧をゼロにしてから作業をすれば安心なのですが、充電した電気が残った状態で作業する事になります。
(この事は、ニッカド、ニッケル水素等にも当てはまります)
○バランス
このリチウム組電池は、2パラ、3直列です。
・2パラ部分に電位差が有ると作業時に大電流が流れるおそれがある為、電圧を揃える必用が有ります。
・直列部分の充電量も同じにしておいた方が、組電池にしたおりにバランスが良くなります。
(充電量の異なる電池を組んでも、何回か充放電を繰り返せばバランスが取れると思います)
・その為、全ての電池残量が同じになる様にして作業しました。
○充電
・10%充電で全ての電池残量を統一する等と言う特殊な充電器は持っていません。
そのため、全電池を完全充電で揃えてから作業をした次第です。
・充電は、先日バラしたダイソーモバイル充電器のガワで行いました。
ダイソーモバイル充電器その1
ダイソーモバイル充電器その2
電池1個づつの充電なので、3日かかりました。hi
>注意 ・リチウム電池は空にしてから組電池を作成出来ないので、充電された物を使います。
この理由を教えてください,ちょっと不思議です.
よろしくお願いいたします.
少し文章が長くなりましたので、解答は本文に記載させて頂きました。
「パラ」の部分があったからですね.
理解できました.
暇つぶしに色々といたずらをしています。
機会がありましたらまたコメントを頂けると嬉しいです。
では・・・